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ドクターブログ~めざせ!イケてる産婦人科医~
タイトルのような高い(?)目標を掲げ、邁進しつつ反省の日々をつづります。&当院の宣伝、自慢など
妊婦さんに対する新型コロナウィルスワクチン接種について
いよいよ、新型コロナウィルスワクチンの県内でも接種が始まります。
みなさんは接種するかどうか、お決めになりましたか?

すでに、先月17日から医療従事者を対象とした接種が開始されています。
報道などでもあるように、感染者の入院を取り扱うような「感染ハイリスク」の医療機関から始まると思われます。
接種するワクチンは、ファイザー社製のmRNA(メッセンジャーRNA)ワクチン”コミナティ筋注(筋肉注射)”というもので、3週間を空けて2回投与するものです。

医療従事者の中には、妊娠中の方もいらっしゃると思いますが、
接種するかは、もうお決めになっているでしょう。

妊婦への接種に関連した情報をまとめてみました。

WHO(世界保健機関)では、開発された数社のワクチンについて、1月下旬ごろに下記のような発表をしています。
妊婦については推奨をしないが、医療従事者など感染リスクが高い人については例外
推奨しないのは、臨床試験での十分なデータがないためであって、高血圧、糖尿病など重症化しやすい病気を持つ人には、安全で効果がある

厚生労働省は、妊婦さんに関しては下記のような発表をしています。
・対象は16歳以上
・妊婦または妊娠している可能性のある女性には予防接種上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ接種すること(例えば、もともと生活習慣病や呼吸器疾患に罹っている方は接種のメリットは大きいでしょう)
妊婦は接種可能であり、禁忌(=絶対にしてはいけない)ではない
・妊婦には、接種の「努力義務」を適用しない

また、日本産婦人科感染症学会・日本産科婦人科学会連名で
「COVID-19 ワクチン接種を考慮する妊婦さんならびに妊娠を希望する⽅へ 」という提言が発表されましたので、
ワクチン接種を考慮している方は、こちらをご参考ください。

海外では、各国で方針が分かれています。
多くの妊婦さんが接種していますが、接種を大いにためらうような重い有害事象(副反応)は今のところ明らかではなく、十分にメリットがあるとの見解のようです。


現時点までの情報をもとに、まとめてみましたがいかがでしょうか?
妊娠中の医療従事者の方は、今回の「医療従事者」としての接種を受けない方もいらっしゃるでしょう。
現時点の妊娠週数にもよりますが、次の接種機会のころには「非」妊婦になっているかもしれませんから…(授乳婦になる可能性はありますが)
接種しても、しなくても、その後の感染対策は今までと同じように続けていくことになると思いますので、
接種するかしないかは、充分に検討していただきたいと思います。


最後に、
現時点では、当院でワクチン接種を行う予定はありません。
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