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ドクターブログ~めざせ!イケてる産婦人科医~
タイトルのような高い(?)目標を掲げ、邁進しつつ反省の日々をつづります。&当院の宣伝、自慢など
新型コロナウイルスの感染拡大の予兆あり!
妊婦健診の受診などで定期的にいらしていただいている患者さんへ

日ごろ診療体制について
ならびに、みなさん1人1人の予防と節度ある行動に、ご協力いただきありがとうございます。
報道にもあるように、身近なところで検査陽性者が続々と判明し、新型コロナウィルス感染拡大は今後より一層進むと思われます。

通院による外出をできるだけ控えたい方は、ご希望があれば申し出てください。
 妊婦健診の受診間隔の延長したい。
 定期処方を多くして欲しい。
 子宮がん検診を、しばらくあとにしたいので、予約をキャンセルしたい。


など、
可能な限り、ご希望に添えるよう対応いたします。
(すべてのご希望に添えるとは限らないことをご了承ください)


なにとぞご理解とご協力をお願いいたします。
詳細のお問い合わせ、またはご相談やご不明な点がありましたら、いつでもご連絡をお願いします。


できることは、しっかりしましょう!後悔しないために。
そして、みんなでこのピンチを乗り越えていきましょう!


産科婦人科島貫医院
院長 島貫 洋人
妊婦さんに対する新型コロナウィルスワクチン接種について2
新型コロナウィルスワクチン接種が少しづつ進行しています。
現時点では、医療従事者、高齢者や基礎疾患のある方への接種です。
みなさんは接種するかどうか、お決めになりましたか?

現在妊娠中の方、これから妊娠を計画している方などいろいろいらっしゃると思います。
妊婦への接種に関連したその後の追加情報をまとめてみました。
(以前まとめたものは、こちらになります。合わせてご参考ください)

新型コロナウイルスワクチンの妊婦への接種の安全性についての情報が、アメリカ疾病予防管理センター(CDC)より発表されているので、なぜアメリカなどの欧米では、接種する妊婦が多いのか?という話とともに紹介したいと思います。
新型コロナワクチンについてのQ&A|厚生労働省 (mhlw.go.jp)も参照

みなさんもご存知のように、mRNAワクチンなど新しいワクチンでは、早急な開発の時点で妊婦は治験被検者としては除外されていたため、効果や安全性はまだわかっていません。現時点では動物実験での安全性が確認された段階で、各社とも現在進行形で妊婦を対象とした臨床試験に取りかかっています。(2021.2.18 ファイザー社は、妊婦約4000人を対象にしてワクチンの効果や安全性を確かめる臨床試験を開始したことを発表)
少し前ですが、2021.2.16現在、アメリカ国内で少なくとも1回以上のワクチンを接種した一般の方は全体で5000万人を超えており、そのうち接種した妊婦は3万人を超えています。これは正式な登録を承諾した方のみの数で、実際はもっと多い妊婦が接種しているだろうと推測されています。
では、なぜ試験がまだ十分でない段階で、接種を受けている妊婦が多くいるのか?
1つは、妊婦はCOVID-19を発症した際に、重症化するリスクが高い可能性が指摘されているからです。そのためウィルスが猛威をふるっているアメリカでは、妊婦でも発症予防や重症化予防の高いワクチンの接種を希望する方が多いようです。もう1つは、mRNAワクチンは生ワクチンではないからです。これは安全面を考えるうえで重要で、ウイルスがまだ生きている生ワクチン(風疹ワクチンなど)は妊婦には接種することはできませんが、生きたウイルスは含んでいない不活化ワクチン、例えばインフルエンザワクチンは、世界中で妊婦への接種が推奨されています。今回のmRNAワクチンは、生きたウイルスは使用していませんので、不活化ワクチンと同様に妊婦の安全性も期待されており、「接種しないリスク」を考慮すると、アメリカでは妊婦を対象から除外すべきではないとして、希望者には接種可能としています。

そしてこうして実際に接種した妊婦の協力から得られたデータがCDCより発表されました。
結果は、妊婦にも安全に接種できている、というものです。
・痛みや腫れなどの局所の反応や、だるさや発熱といった全身反応の頻度は変わらない。
・妊娠や赤ちゃんに対する影響は、現時点で自然発生率(何もしなくても発生する病気や異常の頻度)を大きく超える頻度では起きていない。(これは、詳細な調査に同意された一部の妊婦さん(約1800人、その後約4000人)のうち、275名(その後827名)の方がすでに出産しており、そのデータを評価した)

イギリスでは、妊婦への積極的な接種は推奨しないとしていましたが、このような情報などをふまえ、「接種をためらうべきではない」と方針を変更しました。

現時点までの情報をもとに、まとめてみましたがいかがでしょうか?参考になりましたでしょうか?
アメリカの例を解説しましたが、おそらく国内でも接種を受けている「妊娠中の医療従事者」はいらっしゃると思います。これから判明してくることがあるかもしれません。
また、世界では妊婦へのワクチンの安全性評価は優先事項として現在進行形で行われていきます。最新のデータが判明すれば、まとめてみたいと思います。

繰り返しますが、
接種しても、しなくても、その後の感染対策は今までと同じように続けていくことになると思いますので、
接種するかしないかは、充分に検討していただきたいと思います。


ちなみに、妊婦に先んじて、
12~15歳の未成年に対する、ファイザー社mRNAワクチンの臨床試験の結果、接種者で100%の有効性と強い免疫反応が確認されたと発表しています。(2021.3.31)
2260人の未成年が参加。安全性が確認されたほか、異常な副作用などもみられなかったとのことで、アメリカとヨーロッパの規制当局では12~15歳への緊急使用認可を得る方針のようです。
これからも段階的に、生後6ヶ月までの安全性評価を行っていくようです。

最後に、
現時点では、当院でワクチン接種を行う予定はありません。
感染の不安をかかえた妊娠中の方はPCR検査を受けることができます。
感染の不安をかかえた妊娠中の方は、
ご希望で無料で、PCR検査を受けることができます。

山形県は、昨年度に引き続き、妊娠中の女性が発熱などの症状がなくても新型コロナウイルスのPCR検査を希望した場合、その費用を助成することを継続しています。
助成の対象となるのは、発熱など感染が疑われる症状はないが、①不安が強い、または②基礎疾患がある方で、PCR検査を希望する妊娠中の女性です。

昨年度と大きく違うのが、検査を受けられる回数です。
 県内にお住まいの方も、県外にお住まいで里帰り分娩で県内に移動した方も
 1回 まで、助成となります。


ですので、検査を行う時期は、それぞれ、
 県内にお住いの方   → おおむね妊娠38週        ※それ以前におすすめする場合があります。
 県外にお住いの方   → おおむね妊娠32週
                   (県内に移動し、健康観察期間を終えたころ)

ご希望の場合はお申し出ください。
お申し出と同時ではなく、別の日程を調整いたしますので、あらかじめご了承下さい。

なお、発熱など感染が疑われる症状がある場合は、従来どおり置賜保健所へ連絡の上、指定の医療機関に受診していただくよう誘導いたします。

新ブログ採用76

パンフレットの下方、ライトグリーンの背景に記載されている内容が、医療機関からの説明部分です。
当院での場合を、下記に付け加えます。
 
<陽性の場合>
 直ちにご本人に連絡いたしますので、置賜保健所へ届け出ていただきます。
 保健所の指示により、指定の医療機関(公立置賜総合病院)へ入院となります。

<陰性の場合>
 検査をうけていない方と同様の対応とさせていただきます。


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〒992-0045
山形県米沢市中央2-5-12
山形県米沢市にある、
産科婦人科 島貫医院です。



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